いびき、よだれ、大歓迎\(^O^)/
2005年 11月 04日
マッサージが終わったあと、「時々自分のいびきで目が覚めた」とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。中には「ごめんなさい。ついついリラックスしすぎちゃってよだれを垂らしてしまいました」とおっしゃる方もいます。私はいつも相手の恐縮した気持ちをやわらげるよう「気にしないでください。いびきが聞こえれば、ああ、気持ちがいいんだなと感じられるし、よだれが垂れるのは緊張が取れている証拠だから、私としては大歓迎です」と話します。そして時にはこんな話もします。
それは私がはじめてエサレン研究所でプロのマッサージを受けた時のことです。初めての体験は自分のクラスのティーチャーでもあるペギーでした。彼女はリタイアする、しないという話をしていたくらいの年齢にも係わらず、若々しく、懐の広い素敵な女性です。「私の手、少し冷たいから最初はヒンヤリすると思うけど、ごめんなさいね」と気遣いの言葉とともに始まったセッション。いえいえ、その手はとても優しくすぐに私の体温に馴染んで行きました。彼女のセッションは、終始優しくお母さんの愛情に包まれているといった感じで、私はすぐにゆるみだし、深いところに落ちていきました。と、鼻腔のあたりから小さくくぐもった音。「ぐわっ」。いびきです。ビクンとして意識の浅瀬に戻ってきました。体も小さく緊張しています。心臓の鼓動も少しだけ早くなりました。でも彼女の手はよどみなく優雅に私の体の上を舞っています。セッションを受けるのも勉強だからしっかり感じ取らないと、などと思いはするものの、そのマッサージの気持ちよさに体は正直で、再び、三度と意識を遠ざけていきます。と、今度はよだれです。通常、うつぶせから始まるマッサージ、顔を下に向けているときに体が緩んでくれば当然、口元も緩みます。
心地よく前半を終え、促されて仰向けになったあとも意識はぼんやりとしたまま、体はゆるゆるとなったままです。眠っているともいないとも、なんとも言いがたい意識の世界を行ったり来たりしています。これこそ、マッサージを受けているときの最高の状態です。そんな至福に浸る中、彼女は私の膝を折り、両足を持ち上げ、くるくると回したりストレッチをしたりし始めました。「うわぁ、なんだこりゃ、今までこんなの受けたことないよ!」と感動ながら意識が拡散したときです。「ぶっ」。小気味良い音がマッサージルームに反響しました。
そうです、おならです。体の隅々までゆるんだところにやわらかくも大胆なストレッチを受け、緊張の途切れたお尻の穴がついそそうをしてしまったのです。いびきのときより、よだれのときより、激しい緊張が体を現実に押し戻します。それでもペギーはいともせずマッサージを続け、やがて静かにセッションは終わりました。まさか「おならをしてしまってごめんなさい」とは恥ずかしすぎて言えません。私は黙って、まるで何もなかったかのように振舞いました。もちろん、彼女は優しい笑顔で一杯の水を手渡しながら「どうもありがとう。楽しんだ?」と言ってくれました。
今の私がまさにその時の彼女の立場で、お客様のリラックスした状態を心から楽しんでいます。着衣を取り、生まれたままの姿で大きなシーツに包まって受けるマッサージは開放感に満ちています。その心地よさに心底浸っていただきたいのです。いびきをかいたっていいじゃないですか。よだれだって大歓迎。おなら、もちろん、気にしません!優しく、優しく、とにかく優しく、愛に包まれたひとときを味わってもらえれば私は幸せなのです!
それは私がはじめてエサレン研究所でプロのマッサージを受けた時のことです。初めての体験は自分のクラスのティーチャーでもあるペギーでした。彼女はリタイアする、しないという話をしていたくらいの年齢にも係わらず、若々しく、懐の広い素敵な女性です。「私の手、少し冷たいから最初はヒンヤリすると思うけど、ごめんなさいね」と気遣いの言葉とともに始まったセッション。いえいえ、その手はとても優しくすぐに私の体温に馴染んで行きました。彼女のセッションは、終始優しくお母さんの愛情に包まれているといった感じで、私はすぐにゆるみだし、深いところに落ちていきました。と、鼻腔のあたりから小さくくぐもった音。「ぐわっ」。いびきです。ビクンとして意識の浅瀬に戻ってきました。体も小さく緊張しています。心臓の鼓動も少しだけ早くなりました。でも彼女の手はよどみなく優雅に私の体の上を舞っています。セッションを受けるのも勉強だからしっかり感じ取らないと、などと思いはするものの、そのマッサージの気持ちよさに体は正直で、再び、三度と意識を遠ざけていきます。と、今度はよだれです。通常、うつぶせから始まるマッサージ、顔を下に向けているときに体が緩んでくれば当然、口元も緩みます。
心地よく前半を終え、促されて仰向けになったあとも意識はぼんやりとしたまま、体はゆるゆるとなったままです。眠っているともいないとも、なんとも言いがたい意識の世界を行ったり来たりしています。これこそ、マッサージを受けているときの最高の状態です。そんな至福に浸る中、彼女は私の膝を折り、両足を持ち上げ、くるくると回したりストレッチをしたりし始めました。「うわぁ、なんだこりゃ、今までこんなの受けたことないよ!」と感動ながら意識が拡散したときです。「ぶっ」。小気味良い音がマッサージルームに反響しました。
そうです、おならです。体の隅々までゆるんだところにやわらかくも大胆なストレッチを受け、緊張の途切れたお尻の穴がついそそうをしてしまったのです。いびきのときより、よだれのときより、激しい緊張が体を現実に押し戻します。それでもペギーはいともせずマッサージを続け、やがて静かにセッションは終わりました。まさか「おならをしてしまってごめんなさい」とは恥ずかしすぎて言えません。私は黙って、まるで何もなかったかのように振舞いました。もちろん、彼女は優しい笑顔で一杯の水を手渡しながら「どうもありがとう。楽しんだ?」と言ってくれました。
今の私がまさにその時の彼女の立場で、お客様のリラックスした状態を心から楽しんでいます。着衣を取り、生まれたままの姿で大きなシーツに包まって受けるマッサージは開放感に満ちています。その心地よさに心底浸っていただきたいのです。いびきをかいたっていいじゃないですか。よだれだって大歓迎。おなら、もちろん、気にしません!優しく、優しく、とにかく優しく、愛に包まれたひとときを味わってもらえれば私は幸せなのです!
by kokoroathome
| 2005-11-04 10:48
| エサレン